Algeness(アルジェネス)注入
Algeness(アルジェネス)とは?
澱粉のような化学構造です。人体で分解できないセルロースにも似ていますが、分解されます。シリンジに封入されていて、清潔に保たれています。注入直前に痛み止め(キシロカイン)などを混ぜてしっかり混合します。皮下組織に注入することにより、陥凹などの修復に用います。高分子糖類で注入後にも形を整えることができます。成分には蛋白質を含んでいませんので、アレルギー反応を起こすことがありません。適応部位は口角などのマリオネットラインやホウレイ線、頬の陥凹、コメカミの陥凹などです。
注入前 | 注入後 |
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Algeness(アルジェネス)の成分
アルジェネス®に含まれるアガロースは寒天の主成分で、植物由来のものです。動物性や鉱物性の成分を望まない方にも最適です。注入前にリドカインなどの痛み止めを加えることがあります。
Algeness(アルジェネス)の効果
注入剤で現在広く使われているのは一般的にヒアルロン酸ですが、これはほとんどの陥凹などに適応するためです。ただし、注入後に周囲の体内の水分を吸収して膨らむ傾向があります。ヒアルロン酸の主な違いは親水性が少ないことです。アルジェネス®は水分をあまり吸収しないため時間が経っても膨らまずに、注入直後の形状を維持できます。ヒアルロン酸を用いると、最終形態がはっきりしないので、更に補正が必要になります。アルジェネス®はシャープなラインの形状保持に優れていますので、輪郭形成(鼻、顎、額、頬)の他、シワ(ゴルゴライン・ほうれい線)の改善に最適です。
Algeness(アルジェネス)の持続期間
概ね半年から1年程度です。動きのある部位かどうかで長い短いが変わってきます。アルジェネス®は数種類の濃度のラインナップを揃えていますので、持続期間もそれぞれ違ってきます。濃度が高い方が持続期間が長い傾向がありますが、凹凸が気になることもあります。 個人差がありますが、当院で使用するアルジェネス®(3.5%)は1回の注入で8~12ヶ月程度効果が持続します。他の吸収性注入剤と同様に、時間の経過とともに徐々に吸収されボリュームダウンしていきます。また、形を変えたい場合(膨らみが気になるなど)はビタミンCやヒアルロニダーゼで改善することもできます。
Algeness(アルジェネス)の副作用
腫れ、出血、赤み、疼痛、痒み、血行障害圧痛、感染、ご希望のイメージとの差異(左右差)などが出る場合があります。特にヒアルロン酸と違い吸水性が低いため、あまり拡散はしませんが、膨らみを感じる部分も同じ部位で小さくなってくるので、軽いシコリを感じる場合はやや長く続く傾向があります。 コラーゲンに適した細かいシワに使う場合はコラーゲン製剤は真皮浅層に注入しますが、これと同じようにアルジェネスを用いると、表面の凹凸が出現し、たまに発赤が続くことがあります。適応する部位に使用することが大切です。