ボトックス注入
- ボトックス注入はシワの改善効果で知られています
- ボトックス注入の持続期間、小顔効果。わきが・多汗症治療
- ボトックス治療が不可能なケース
- 治療可能な部位
- ボトックス注入の注意事項、針跡、痛みについて
- 施術について
日本の注入療法の第一人者として、また神業とも言える注入の治療テクニックをドクターたちに指導する立場でもあるDr.征矢野。それぞれ患者様のシワの状態を見抜き、針の打ち方、深さ、量などを瞬時に見極め、納得のゆくボトックス注入療法を行います。目尻の笑いジワや、眉間の深い縦ジワ、年齢を感じさせる額のシワなど、毎日の生活の中で次第に刻み込まれた表情ジワを、ぜひ一度、当院でご相談してみませんか?
Dr.征矢野に聞く「A型ボツリヌス毒素製剤」とは何でしょう?
ボツリヌス菌から製造されるタンパク質の一種でその医薬品名を「ボトックス」と呼んでいます
ボトックスとは医薬品の名称で、ボツリヌス菌から生産されるタンパク質の「A型ボツリヌス毒素 」のことです。
ボツリヌス菌は食中毒の原因となり非常に強い毒性を持ちますが、注入で使用されるものは生理食塩水で薄めたものなので安全で副作用もほとんどありません。
最近では美容目的の使用が多く見られますが、もともと神経麻痺剤として医療現場で使われてきました。
日本ではアラガン社の「A型ボツリヌス毒素製剤(商品名ボトックス)」が注射剤として1996年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面麻痺、2001年に痙性斜頸、2012年にワキの多汗症の適応で厚生労働省から承認され、2009年には眉間の表情シワの適応で、アラガン社の「ボトックスビスタ」が承認を受けました。
また、この薬剤を用いて治療を行う医師には・規定の講習、・実技セミナーの受講、・資格の取得、が義務づけられているため質の高い医療行為が受けられます。
保険適応の疾患の他、シワの改善、痩身、多汗症など幅広く用いられる安全な治療法です。
額注入前 | 額ボトックス注入後 |
---|---|
眉間・額ボトックス[動画] - Botulinum toxin injection to the forehead and glabella
眉間・額(おでこ)のしわを改善するボトックス注入の 実際の施術の様子。
額ボトックス[動画] - Botulinum toxin injection to the forehead
額(おでこ)のしわを改善するボトックス注入の実際の施術動画。 施術の流れ、施術前後の比較など。
顎ボトックス[動画] - Botulinum toxin injection to the chin
ボトックス注入で顎のしわ(梅干し)を解消。実際の注入の様子、注入前後の比較
ボトックス注入はシワの改善効果で知られています
ボトックス注入は米国などではポピュラーなシワの治療で、2002年にFDA(米国食品医薬品局)から美容用途についても認可を受けたため、広く使用出来るようになりました。
美容治療で使われるボトックスに入っているボツリヌス菌は極少量のため、中毒を起こす心配はほとんどありません。
アラガン社のボトックスは30年以上の臨床経験があり、世界60カ国以上で使用されているなど高い安全性が認められています。
最大の特徴は表情で生じるシワの改善です。カラスの足跡といわれる目尻のシワや、眉間のシワ、額のシワなど表情シワに最も効果を発揮します。
表情シワの原因となる筋肉の収縮を抑制し、シワを出来にくくします。
また、小顔効果がある咬筋の縮小や多汗症、などの治療にも使われています。
ボトックスはアレルギーの恐れがないためどなたでも注入が可能で、水に近い液体のため針跡はほとんど目立ちません。
ボトックス注入の持続期間。そして小顔効果と、わきが・多汗症治療について
一般的には注入後2~3日で効果が現れ、個人差はありますが、約3~6ヶ月間持続して時間の経過とともに減弱します。
持続中はピンと張った肌質を実感でき、コラーゲン注入やヒアルロン酸注入と併用すれば、効果が長持ちして深いシワになることが予防できます。
また、シワになってしまう前に、表情による折れグセを抑制することで、シワを作らない予防治療にもなります。
エラへ注射することで小顔効果が得られ、ふくらはぎや腕などの筋肉の縮小を図り痩身効果を発揮します。
下瞼の黒眼位置に注入することで目の縦幅を大きく、また多汗症(ワキ・手など)にも効果的でワキガ治療にも利用されています。
定期的に注入することで徐々に長持ちするようになり、少ない治療回数でキレイを保つことができます。
ボトックス治療が不可能なケース
ボトックスは、基本的には人体に影響が無くシワの改善や小顔治療として人気のある治療方法ですが、次の条件に当てはまる方は治療を行うことが出来ません。
カウンセリングの際に医師にご相談ください。
- 過去にもボトックス治療を施した際に、アレルギー症状が出た方
- 神経筋接合部位に障害のある方
- 妊娠中や妊娠予定のある方、または母乳で子供を育てている方(出産半年は避けた方が◎)
など
治療可能な部位
- 額の表情シワ
- 眉間の表情シワ
- 目尻の表情シワ
- アゴの梅干しシワ
- ワキの多汗症
- 手の平の多汗症
- 足の裏の多汗症
- エラの筋肉
- 二の腕の筋肉
- ふくらはぎの筋肉
など
ボトックス注入の注意事項、針跡、痛みについて
美容目的でボトックス治療を行う場合、注射器を使用いたしますので、針跡や腫れなどを心配されている方も多いようです。ボトックスを注入する際は極細針を使い、筋肉に注入(注射)します。注射による拡散範囲は1~2センチで、実際の治療では数ヵ所から数十ヵ所を、1~2センチの間隔で注射しますが針跡が残ることはほとんどありません。注射の痛みは医師の技量や患者様の感じ方によって個人差がありますが表面麻酔をすることで注入時の痛みを軽減することができます。また副作用として稀に内出血が起こることがありますが、7~14日程度でひき、内出血はメイクで隠すことが出来る程度ですので、日常生活に支障を来すことはほとんどありません。
このようにボトックスを使用した美容治療は、副作用の心配がほとんどなく短時間で手軽にできます。しかし、ボトックスによる効果は永久的なものではなく、半年程度までという点が人によっては副作用と同様だと感じている方もいらっしゃいます。最近のボトックス薬剤は、品質改良され、回数を重ねる程効果の持続期間が長くなるというケースもあります。
ボトックスは筋肉の動きを止める治療ですので、稀に違和感を感じる方もいらっしゃいますが、すぐに回復いたしますので安心です。また、筋肉に直接ボトックスを注入しますが、感覚神経には作用しませんので、しびれなどの副作用も心配ありません。万が一ボトックス治療を行った後に何か違和感などありましたら、早めに医師にご相談ください。
全てのシワにボトックスが効力を発揮するわけではありません。無表情の状態でも刻まれているシワには効果がなく、コラーゲン注入やヒアルロン酸注入がベストな場合があります。
ボトックスの効果はコラーゲンやヒアルロン酸注入と違い、その場で効果を実感することはできません。注入後3日くらいで効果が現れてきます。
シワを改善するためのターゲットとなる筋肉の位置を間違えたり、抑制してはいけない場所の筋肉にボトックスを注射すると、バランスが悪くなるなど生活に支障をきたす可能性があります。
ボトックスを注射するには、顔の神経回路や表情筋の動きを熟知した医師のスキルと経験が求められます。
ボトックスを注射した後元に戻すことはできないため、徐々に分解吸収されて効果がなくなるまで数ヶ月程度待つしかありません。
施術について
施術時間 | 5分前後 |
---|---|
麻酔・麻酔方法 | 表面麻酔or神経ブロック麻酔 |
通院日 | 注入/補正 (補正チェック期間を1ヶ月間設けておりますので、期間内であれば何回でも再診料のみで補正注入が可能です) |
通院回数 | 2~3回 |
抜糸 | ありません |
入浴 | 当日から |
洗顔・化粧 | 当日から (注入後30分で化粧パウダーの使用が可能です。通常のメイクは3時間後に行えます) |
ダウンタイム | 針跡はほとんど目立ちませんが、稀に内出血が起きた場合は2週間程度で徐々に消えていきます。 |
注意事項 | 注入部位を強くこすったり、マッサージは数日間控えたほうが良いでしょう。 注入直後の針跡が気になるようであれば、お帰りの際にはマスク、メガネの着用をお勧めします。 注入した部位はなるべく直射日光を避けて、日焼け止めをご使用ください。 |