ヒアルロン酸分解注射
ヒアルロン酸分解とは?
ヒアルロン酸注射は医師の技量に依存するところが大きいため、期待していた通りの仕上がりにならなかったり、凸凹になってしまったりと満足のいく結果が得られないケースがあります。当院では他院でのヒアルロン酸注入にご納得出来なかった方に対して、専用の薬剤を注射して、ヒアルロン酸を分解・除去いたします。分解液や溶かされたヒアルロン酸は汗や尿の老廃物として体内から排出されます。
この治療によってヒアルロン酸注入前の元の状態に戻すことができます。以下の症状に当てはまる方は当院へご相談ください。
- ・注入部分にしこりがあったり、不自然な盛り上がりがある
- ・笑ったときに違和感やつっぱるような感じがする
- ・期待していたイメージと違った
- ・注入したところがパンパンに腫れてしまった
分解注射後、ヒアルロン酸を再び注入する場合は、分解酵素が48時間働き続けますので、その間は必ず時間を空けていただく必要があります。
腕注射前 | 腕ヒアルロン酸分解注射後 |
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ヒアルロン酸分解の治療について
事前にアレルギーテストを行い、数日で結果が判別できます。陰性であれば2~3日後に分解注射を打つことができます。
分解注射を打つと数時間で分解が始まり、数日以内に元に戻る事がほとんどです。
ヒアルロン酸注入後、暗紫色(黒っぽく)に見えるヒアルロン酸特有の症状も、分解注射でヒアルロン酸を分解すれば元に戻ります。
ヒアルロン酸分解注射は牛や羊から抽出したヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を分解する酵素の注射です。
このヒアルロン酸分解注射は100人に1人の確率でアレルギーを起こす方がいらっしゃいますので、当院では事前にアレルギーテストを受けられることをお勧めしています。
ヒアルロン酸注入した部位へ分解注射を打つことで分解酵素がヒアルロン酸を砕いて分解することができ、元に戻すことができます。
ヒアルロン酸注入を行い満足のいく結果を得られなかった場合でも、分解注射を打つことで元に戻すことができるため重宝されています。
分解注射は注入剤のヒアルロン酸にだけ反応するわけではなく、体内のヒアルロン酸も分解しますが、体内では3日ほどでヒアルロン酸が作り出されているため特に問題ありません。
ヒアルロン酸分解の注意事項
ヒアルロン酸分解注射のアレルギーテストに陽性反応が出た場合2週間ほど赤く腫れてかゆみが続くことがあるため、陽性の方は分解注射の使用を避けて、ヒアルロン酸が吸収されるまで待つしかありません。
ヒアルロン酸の分解注射はほとんどのヒアルロン酸を分解することが可能ですが、ヒアルロン酸の種類や注入量、注入の仕方により分解されにくい場合があります。
分解されにくい場合は一回の治療では思うような効果が出ないこともあり、分解できるまでの治療回数が多く、時間のかかる場合があります。
ヒアルロン酸の分解酵素は異物を含んだ注入剤を分解することはできません。異物とヒアルロン酸が混合した注入剤では、ヒアルロン酸に分解反応を示すものの、異物には分解反応を示さないため異物は手術で除去するしかありません。